いつもは、隔週でお客さんにお届けしている通信「菜園たより」ですが、昨日は出せませんでした。
娘のさし絵が未完成だったこともありますが、仕事がおせおせで、当日の昼に慌てて書いたものが、夫の「面白くない」の一言で、ボツになったのです。鶏を「愛する」夫からすると、鶏の生活の観察が浅い、というわけです。
私としては、もったいない(?)ので、ここに、載せてしまいます。
娘のさし絵が未完成だったこともありますが、仕事がおせおせで、当日の昼に慌てて書いたものが、夫の「面白くない」の一言で、ボツになったのです。鶏を「愛する」夫からすると、鶏の生活の観察が浅い、というわけです。
私としては、もったいない(?)ので、ここに、載せてしまいます。
「しんく、しんく、、、」
台所の流し台ではありません。「辛苦、辛苦」です。真冬でもありえない3日続きの雪のあと、夫が風邪と腰痛でダウンした先週、一人で出荷作業をしている私を見て、大家さんのおばあちゃんがつぶやいていました。ちょっと「ボケ」が始まって、「どなたさんでしたか?」と言ったり、出歩いてはおじいちゃんに叱られている方なのに、何も言わなくても雰囲気を察したのでしょうか。若い頃の苦労した話は聞いたことがあります。
ボランティアのMさんや、手伝ってくれているOさんに助けられて、何とか数日しのいで、夫も「ヨチヨチ歩き」しながら、復活しつつあります。
さて、今週も「真冬並みの寒さ」で始まり、いつにも増して厳しい端境期のセット作りに苦労しています。あふれんばかりの春が来るまで、少々我慢してお付き合いください。
鶏社会の考察
とは、おおげさですが、100羽ちょっとの超零細養鶏だからこそ、見える面白さがあります。
10畳から12畳の広さの部屋には、40~50羽の鶏がいます。雄鶏は、2~4羽。
雌鶏は、幼い頃は、エサやりに入っても、ワーッと逃げ出したりして、はにかみやさんばかりなのに、卵を産み出す青春期に入ると、くうくう言ってすり寄ってきたり、腰をかがめて誘ったり(こっちは人間なのに)、そうぞうしくなってきます。
そして、おばさん期に至ると、けっこう雌鶏同士でケンカしたり(そういうときには、雄鶏が仲裁に入ることもある)、決まった鶏をいじめて仲間はずれにすることもあります。いじめられている鶏は、エサをやっても、エサ箱に近づかないで(追い払われるので近づけない)、外を見ているふりをしたり、昼間から止まり木の上にいて、ますます生気を失って、私たちから見ても「しるし」がはっきりしてきます。そっとエサを近くに置いても、すぐ他の鶏が来て、人間が目をかけているのがわかると余計いじめるような気がします。でも、うちでは、毎日いっぱい野菜くずを地面にまいてやるので、何とか食いつなぐことができますし、紛れ込んでエサが食べられるようになると(そうなると、どの鶏だったかわからなくなる)、ほっとします。
そうして、つやつやして見とれるようだった羽が、乱れたり抜けたりして、みんな容貌も衰え、卵の殻が薄くなるほど年をとってくると、感謝しつつお肉になってもらいます。2年から2年半の命です。
2カ月ヒナで雌鶏と一緒に入ってきた雄鶏は、大人になるまでは仲良くしているのですが、いずれ、「ボス」と「弱い方」に分かれます。性格によっては、執拗に弱い方を追いまわしていじめることもありますが、おおむね若いうちはおっとりしています。群れの雌鶏がお肉になると、雄鶏を違う部屋に入れて、空いた部屋には次のヒナを入れる準備をしなければなりません。
この、雄鶏の引越しが、一大イベントです。別の部屋に入れてから、ずっと観戦していたいくらいの見物です。順当ならば、元からいる雄鶏のボスが引き続いてボスになるはずなのですが、やってきた鶏とメンツをかけて対戦して、消耗したところを、手下にやられて「下克上」になることもあります。あるいは、歴戦の勇士(?)が若い未経験な鶏を制することもあります。 また、ある朝、最下位の鶏が力を貯めて、「革命」を起していることもありました。
(以上・・・・確かに、「落ち」がないのでした。)
台所の流し台ではありません。「辛苦、辛苦」です。真冬でもありえない3日続きの雪のあと、夫が風邪と腰痛でダウンした先週、一人で出荷作業をしている私を見て、大家さんのおばあちゃんがつぶやいていました。ちょっと「ボケ」が始まって、「どなたさんでしたか?」と言ったり、出歩いてはおじいちゃんに叱られている方なのに、何も言わなくても雰囲気を察したのでしょうか。若い頃の苦労した話は聞いたことがあります。
ボランティアのMさんや、手伝ってくれているOさんに助けられて、何とか数日しのいで、夫も「ヨチヨチ歩き」しながら、復活しつつあります。
さて、今週も「真冬並みの寒さ」で始まり、いつにも増して厳しい端境期のセット作りに苦労しています。あふれんばかりの春が来るまで、少々我慢してお付き合いください。
鶏社会の考察
とは、おおげさですが、100羽ちょっとの超零細養鶏だからこそ、見える面白さがあります。
10畳から12畳の広さの部屋には、40~50羽の鶏がいます。雄鶏は、2~4羽。
雌鶏は、幼い頃は、エサやりに入っても、ワーッと逃げ出したりして、はにかみやさんばかりなのに、卵を産み出す青春期に入ると、くうくう言ってすり寄ってきたり、腰をかがめて誘ったり(こっちは人間なのに)、そうぞうしくなってきます。
そして、おばさん期に至ると、けっこう雌鶏同士でケンカしたり(そういうときには、雄鶏が仲裁に入ることもある)、決まった鶏をいじめて仲間はずれにすることもあります。いじめられている鶏は、エサをやっても、エサ箱に近づかないで(追い払われるので近づけない)、外を見ているふりをしたり、昼間から止まり木の上にいて、ますます生気を失って、私たちから見ても「しるし」がはっきりしてきます。そっとエサを近くに置いても、すぐ他の鶏が来て、人間が目をかけているのがわかると余計いじめるような気がします。でも、うちでは、毎日いっぱい野菜くずを地面にまいてやるので、何とか食いつなぐことができますし、紛れ込んでエサが食べられるようになると(そうなると、どの鶏だったかわからなくなる)、ほっとします。
そうして、つやつやして見とれるようだった羽が、乱れたり抜けたりして、みんな容貌も衰え、卵の殻が薄くなるほど年をとってくると、感謝しつつお肉になってもらいます。2年から2年半の命です。
2カ月ヒナで雌鶏と一緒に入ってきた雄鶏は、大人になるまでは仲良くしているのですが、いずれ、「ボス」と「弱い方」に分かれます。性格によっては、執拗に弱い方を追いまわしていじめることもありますが、おおむね若いうちはおっとりしています。群れの雌鶏がお肉になると、雄鶏を違う部屋に入れて、空いた部屋には次のヒナを入れる準備をしなければなりません。
この、雄鶏の引越しが、一大イベントです。別の部屋に入れてから、ずっと観戦していたいくらいの見物です。順当ならば、元からいる雄鶏のボスが引き続いてボスになるはずなのですが、やってきた鶏とメンツをかけて対戦して、消耗したところを、手下にやられて「下克上」になることもあります。あるいは、歴戦の勇士(?)が若い未経験な鶏を制することもあります。 また、ある朝、最下位の鶏が力を貯めて、「革命」を起していることもありました。
(以上・・・・確かに、「落ち」がないのでした。)